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市名
八潮市
都道府県名
埼玉県
人口
93
(千人)
件名
「健康保険証の一律廃止」の撤回を求める意見書
本文
政府は、現行の健康保険証を2024年秋に廃止し、マイナンバーカードに一体化させるマイナンバー法等改定案を成立させました。現行の健康保険証には保険者の「発行・交付義務」があり、これまでの保険証は自動的に被保険者に送られてきました。 しかし、マイナンバーカード保険証は定期的に自ら更新しなくてはなりません。更新しなければ、保険税を納付していても無保険者と同様に医療費全額の支払いが求められます。身近に介護者のいない要介護者など一人では更新が困難な方々の更新手続きについて、未だ十分に検討されていません。 さらにマイナンバーカードの取得は任意とされているにもかかわらず、国民皆保険制度の下ですべての国民が保有し生活に欠かせない健康保険証を廃止してマイナンバーカードに統合することは、マイナンバーカード取得の事実上の強制となります。 他人の医療情報が紐づけされていた事例が、2022年11月までの14か月で7,312件あったことは重大であり、別人の情報に基づいて医療行為や薬剤の投与が行われれば、生死にかかわる問題にもつながりかねません。 また、マイナンバーと公的医療保険情報がひもづけられていない77万件のケースも判明し、岸田首相は本年11月末までに解消するよう指示を出したとの報道がありましたが、確実に行われなければ、保険証としての役割は果たせません。マイナンバーカード保険証での医療機関への受診が1日1~2件にとどまっている現在でさえ、このような現状です。トラブルの原因の多くはヒューマンエラーと言われていますが、人間の手によって、性急な処理が行われれば、ミスが続出するのは当然の帰結です。紙の保険証を性急に廃止し、マイナンバーカード保険証に一本化された時、更にトラブルが続出し、国民の不安は更に高まることは火を見るより明らかです。 よって、政府においては、「健康保険証の一律廃止」を撤回することを求めます。 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。 令和5年9月21日 埼玉県八潮市議会
提出先
※提出先は複数選択できます。
衆議院・参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣
厚生労働大臣
その他
提出先 内閣府特命担当大臣
提出先 その他
デジタル大臣
可決日
2023/09/21